サーブが「切れない」原因と改善方法
- 公開日:2015年4月18日
カテゴリー:練習方法

卓球で試合を進めて行く上で絶対的に優位なのが「サーブ」権のあるとき、今のルールでは2本交代なのでこの2本を優位に進めたいですね。その際に気になるのが「サーブが切れない」ということ。サーブについて悩んでいる方の参考になればと思います。
サーブが切れない原因
サーブが切れない原因はいろいろあります。
・スイングのスピードが遅い
・ボールがラバーに接触している時間が短い
・力が入りすぎている
・相手のコートに行ったときの回転が思ったものと違う
などなど。サーブの練習ってなかなか時間とってできないし、たくさんのボールを使った(多球)練習できる環境も限られていますから、なかなか上達しないもの。そして、より切れなくしてしまうのは試合中の緊張感です。
切れるサーブを出せる時
・無駄な力が入っていないとき
・切ろう切ろうと思ってないとき
こんな状態のとき、思いもかけずいいサーブが出せるものです。
サーブを「切る」には、ボールがラバーに当たる瞬間だけ力を入れることです。練習はボールを使わなくてもできます。ラケットをゆるーく持ったところからギュッと握ってみてください、自然にラケットがきゅっと動くのが分かりますよね。この「キュッと」というときにボールが当たれば回転が加えられ、「効いた」サーブが出せるようになります。
逆に試合の緊張感でこの脱力ができなくなると、必死に切っているのに切れていない、また、力が入りすぎてミスや相手にとってチャンスボールとなってしまうようなサーブが出てしまいます。
サーブを効果的に出す方法
果たして回転の多いサーブがいいサーブなのか??ということです。
回転をかける振りしてほとんど回転のないサーブを出しておいて、ここぞというときにはよりはっきりした回転のかかったサーブを出すというのが効果的にサーブを出す鉄則です。
サーブに必要な順序は・・・
1.相手に攻撃されない(相手が苦手な)位置にサーブを出す
2.相手が返しにくい回転のサーブを出す
3.今まで出していないサーブを出す
です。
まずは、回転をかけなくてもいいので、自分の思った場所にサーブが出せるように練習します。
そして場所が思うように行ったら、極端な回転(真下、真上、真横)のサーブが同じように出せるようにします。
そして、試合序盤に自分にとって得意な順にサーブを出してみて、相手が取りにくそうなサーブを見つけます。そしてこのサービスを試合終盤の大事な時まで出さずに取っておきます(余裕があれば回転だけでなく、そのコースへのサーブも出さずに取っておきます)。
大事な場面が来たら・・・すかさずそのサービスから起点を作ります。
サーブは単体ではなく、次に自分がどうしたいか?を持って出し、その通りになるのがいいサーブです。決して回転をたくさんかけたからいいサーブということではありません。
フォアハンドで3球目の攻撃をしたいならフォアハンド側にレシーブが来る回転(バックハンドなら順回転、フォアハンドならいわゆるヤングジェネレーション系)で出したほうが自分のフォアに相手のレシーブが返ってくる可能性が高いです。しかし、フォア前で3球目を処理する必要が出てきますので、フォア前が苦手ならこの手のサーブは避けるべきです。など、自分の3球目以降優位になるのは何かを大事にしてサーブを出すように普段から練習しましょう。